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ドローン大辞典

行政手続|用語解説|ドローン大辞典

概要

行政手続とは、国土交通省をはじめとする行政機関に対して、ドローン運航の安全性を確保するために必要な申請や届出、報告を行う手続全般を指す。機体登録、技能証明、許可・承認、飛行計画通報、事故報告などが体系化されており、運航者が安全管理体制を維持し、法令遵守を継続するための基盤となっている。


行政手続の対象範囲

ドローン運航に関係する行政手続は、複数の制度によって構成され、それぞれが安全管理の仕組みとして連動している。


手続の実施主体と情報システム

行政手続は、国土交通省航空局を中心にオンラインシステムを利用して行われる。

  • 国土交通大臣
    特定飛行の許可・承認、技能証明の交付を担当する。

  • 航空局(JCAB)
    制度運営、審査、機体認証の検査、安全管理体制の確認を行う。

  • 地方航空局長・空港事務所長
    空港等周辺の空域の許可申請、DID地区等の飛行方法承認を担当する。
    150m以上の飛行では空域管制機関との調整を行う。

  • DIPS2.0
    許可・承認申請、飛行計画通報、事故報告、機体登録、操縦者情報管理を一元化するシステム。


行政手続と安全管理

行政手続は、ドローン運航における安全管理の柱として機能する。

  • 機体登録
    登録記号とリモートIDによって機体識別と追跡性が確保される。

  • 技能証明
    操縦者の知識や実技の基準を満たすことで運航の信頼性が向上する。

  • 許可・承認
    高リスク飛行ではリスク評価や飛行マニュアル、立入管理措置が審査される。

  • 飛行計画通報
    飛行情報が共有され、他運航者や有人機との安全分離に寄与する。

  • 事故報告
    事故・重大インシデントの原因究明と再発防止策の形成につながる。


実務上の留意点と高度な運航

行政手続を円滑に進めるためには、次の点が重要となる。

  • 許可・承認申請
    審査には期間を要するため、内容の正確性が求められる。
    空港等周辺や150m以上の上空では、関係機関との調整結果を申請書に記載する。

  • 運航情報の継続管理
    機体・操縦者・飛行場所の情報は飛行日誌と併せて継続的に管理する。

  • 高度な運航とリスク評価
    自律飛行やレベル4飛行では、行政手続に加え、SORAに基づく評価が推奨される。
    地上リスククラスと空中リスククラスに基づいてSAILが決定され、運航に必要な安全目標(OSO)が定まる。
    これらは運航計画として飛行マニュアルに反映され、行政審査を受ける。


関連用語

航空法/許可・承認/技能証明/機体登録/DIPS2.0/FISS/登録講習機関/飛行計画/特定飛行/SAIL