ドローン大辞典
ドローン|用語解説|ドローン大辞典
ドローン
ドローンとは、人が搭乗せずに遠隔操作や自動制御で飛行する航空機の総称である。
正式には「無人航空機」と呼ばれ、航空法上ではエンジンやバッテリーなどを動力源とし、
リモート操作または自律制御によって飛行する機体を指す。
定義
航空法では、ドローンを「構造上人が乗ることができないものであって、遠隔操作または自動操縦により飛行させることができる機体」と定義している。
このうち、重量(無人航空機本体の重量及びバッテリーの重量の合計)が100g以上の機体は航空法の規制対象となる。バッテリー以外の取り外し可能な付属品の重量は含まれない。
主な種類
マルチコプター型:複数の回転翼で浮上・安定する一般的な構造(例:DJI製ドローン)
固定翼型:飛行機のような翼を持ち、長距離飛行や測量に向く
VTOL(垂直離着陸)型:固定翼と回転翼を組み合わせた構造で、効率と安定性を両立
水中・地上型:空以外の環境で運用される無人移動機も「ドローン」と呼ばれることがある
活用分野
農業:農薬散布・播種・生育調査
建設・測量:地形データ収集、3Dマッピング、出来形確認
物流:離島・山間部での物資輸送
防災・警備:被災地調査、行方不明者捜索、火災監視
映像・報道:映画・CM・イベントなどの空撮
研究・教育:AI制御、飛行制御技術の開発・訓練用途
制度と登録
日本では、機体登録制度が2022年6月20日に、操縦者資格制度(技能証明)が2022年12月5日に施行され、リモートIDを含めた制度が義務化された。
飛行には航空法や関係法令の遵守が求められ、特定飛行(空港等周辺の空域、地表または水面から150m以上の空域、夜間飛行、目視外飛行、人口集中地区など)を行う際には、国土交通省のシステム(DIPS2.0)を通じて許可・承認の手続きを行う。
安全と技術発展
ドローンは、センサー・AI・通信技術の進化により、自律飛行・編隊飛行・リアルタイム解析などの高機能化が進んでいる。
国は、運航管理システム(UTMS)の開発や、他のドローンや有人飛行機等との衝突回避技術の開発など、レベル4飛行実現後を見据えた技術開発を2017年から実施している。
今後は「空の産業革命」の一端を担い、物流・災害対応・都市インフラ管理などの分野で社会インフラとしての運用が拡大していくとみられている。