ドローン大辞典
学科試験|用語解説|ドローン大辞典
概要
学科試験とは、無人航空機操縦者技能証明(ドローン国家資格)を取得する際に実施される筆記試験であり、航空法や運航知識、安全対策などに関する理論的知識の理解度を確認する。
操縦者が安全かつ法令に基づいた飛行を行うために必要な理論的知識を評価する工程で、実地試験および身体検査と並んで技能証明の主要な要素となる。
試験は、国が指定した民間機関である指定試験機関(公正・中立性の確保の観点から全国で1法人が想定)によって実施される。
出題範囲
学科試験は、操縦者が安全運航に必要な基礎知識を幅広く問う構成となっており、その内容は技能証明の等級に応じて異なる。
【二等無人航空機操縦士の主な出題科目例】
無人航空機関連規制:航空法全般(用語、運用規則、技能証明制度、特定飛行)、空域、小型無人機等飛行禁止法、電波法、外為法など。
試験形式と合格基準
学科試験は、全国の試験会場で実施されるCBT(Computer Based Testing)方式の三肢択一式筆記試験で行われる。
資格区分 | 試験時間(目安) | 出題数(目安) | 合格基準(正答率) |
|---|---|---|---|
一等 | 約75分 | 約70問(二等相当50問+一等追加20問) | 90%以上(二等相当・一等共に) |
二等 | 約30分 | 約50問 | 90%以上 |
一等・二等資格の違い
技能証明は、カテゴリーⅢ飛行に必要な技能に係る一等無人航空機操縦士と、カテゴリーⅡ飛行に必要な技能に係る二等無人航空機操縦士の2つに区分されている。
一等無人航空機操縦士:カテゴリーⅢ飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行、レベル4飛行)を想定した内容であり、リスク評価(SORA)の手順、安全性と保証のレベル(SAIL)、安全目標(OSO)、ロバスト性に関する高度な知識が問われる。
二等無人航空機操縦士:主にカテゴリーⅡ飛行(立入管理措置を講じる特定飛行)までの運航管理と安全運用に関する基礎知識を問う。
いずれの資格においても、学科試験に合格しなければ実地試験を受けることはできない。
学習と実務への関係
学科試験で問われる知識は、無人航空機を飛行させるすべての操縦者に必要な運航管理に係る遵守義務を構成する。
特定飛行を行うための国土交通大臣の許可・承認申請(DIPS2.0)や、飛行経路・日時などの情報を他の操縦者と共有する飛行計画の通報は、すべて航空法に基づいている。
操縦者は、空港等周辺の空域や人口集中地区(DID地区)など規制対象となる空域、および特定飛行の区分を正しく理解し、法令に基づいた安全確保措置を講じることが求められる。
関連用語:実地試験/技能証明/一等無人航空機操縦士/二等無人航空機操縦士/航空法/DIPS2.0/特定飛行/リスク評価(SORA)/安全性と保証のレベル(SAIL)/指定試験機関