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ドローン大辞典

有人地帯|用語解説|ドローン大辞典

概要

有人地帯とは、ドローン規制の文脈において単に人が住んでいる地域を指す言葉ではなく、飛行経路下において第三者の立ち入りを管理する措置を講じず、第三者が混在する空間、すなわち第三者上空を飛行する状態を意味する。特にレベル4飛行(カテゴリーⅢ)の成立条件を理解するうえで、無人地帯との違いが重要となる。


有人地帯の定義

航空法上の区分において、有人地帯とは、無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じず、第三者が存在する可能性を排除しない状態で飛行を行う空間を指す。

ここでいう第三者とは、ドローンの運航に直接または間接に関与していない人を指し、通行人や住民などが含まれる。第三者上空とは、第三者の直上だけでなく、機体が落下した場合に第三者に危害が及ぶ可能性のある範囲全体を含む概念である。

同じ場所であっても、立入管理措置を講じて第三者を排除した場合は無人地帯として扱われ、講じない場合は有人地帯として扱われる点が特徴である。


有人地帯と飛行カテゴリー

有人地帯での飛行は、航空法上、最もリスクが高いカテゴリーⅢ飛行に該当する。このうち、補助者を配置せずに目視外で飛行する形態が、いわゆるレベル4飛行である。

  • カテゴリー:カテゴリーⅢ

  • 飛行レベル:レベル4(有人地帯における補助者なし目視外飛行)

  • 特徴:立入管理措置を行わず、第三者の頭上を含む空域を飛行できる

  • 主な用途:都市部でのドローン配送、警備、災害時の状況確認など


有人地帯を飛行するための必須要件

有人地帯での飛行は、万が一の墜落時に第三者へ甚大な被害を与える可能性があるため、以下の最も厳格な要件をすべて満たす必要がある。

  • 使用するドローンが、高度な安全性基準を満たす第一種機体認証を取得していること。


人口集中地区(DID)との違い

有人地帯と人口集中地区は混同されやすいが、定義と意味は異なる。

  • 人口集中地区(DID)

  • 国勢調査の結果に基づき設定された、家屋や人口が密集している地域を示す静的な区分。

  • 有人地帯

  • 飛行時に第三者の上空を飛行するかどうかという、運航状況や管理状態に基づく動的な概念。

例えば、DID内であっても立入管理措置を講じて第三者を排除すればカテゴリーⅡ飛行として扱われる。一方で、DID外の地域であっても、イベント会場などで第三者の上空を飛行する場合は、有人地帯としてカテゴリーⅢ相当の要件が求められる場合がある。


運用上の考え方

有人地帯とは、場所そのものではなく、第三者を排除しない状態で飛行する運航形態を指す概念である。レベル4飛行は、都市部での物流など将来的なドローン活用の中核として期待されている一方、実現には最高水準の安全性確保が前提となる。


要点

ドローンにおける有人地帯とは、第三者を退避させず、その頭上を含む空域を飛行させる状態を指す。この状態で行われるレベル4飛行は、最も厳格な資格・機体認証・許可手続きを必要とする飛行形態であり、無人地帯や人口集中地区とは異なる視点で判断される概念である。

関連用語:無人地帯/第三者上空/カテゴリーⅢ/レベル4飛行/立入管理措置/人口集中地区