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ドローン大辞典

飛行申請|用語解説|ドローン大辞典

概要

飛行申請とは、航空法に基づき、特定の空域や方法でドローンの「特定飛行」を行う際に、国土交通大臣の許可または承認を得るための手続を指す。申請はドローン情報基盤システム(DIPS)で電子的に行われ、カテゴリーⅡ飛行やカテゴリーⅢ飛行などリスクに応じた飛行形態ごとに、機体・操縦者・運航体制・リスク評価の内容が詳しく審査される。


飛行申請の概要と利用システム

飛行申請が必要となるのは、航空法上「特定飛行」に該当するケースである。特定飛行は、リスクの程度に応じて次のように分類される。

  • カテゴリーⅡ飛行(レベル3・レベル3.5)
    立入管理措置を講じることにより第三者の上空を飛行しない場合の特定飛行。

  • カテゴリーⅢ飛行(レベル4)
    立入管理措置を講じずに、有人地帯(第三者の上空)を飛行する特定飛行。
    最もリスクが高く、飛行ごとに許可・承認を受けることが必須とされる。

これらの飛行申請は、原則としてドローン情報基盤システム(DIPS)を用いてオンラインで実施する。DIPSでは、以下のような各種手続きが可能である。

  • 新規申請・変更申請・更新申請

  • 申請書の複製・取り下げ

  • 申請状況や補正指示内容の確認

  • 許可書のダウンロード など

審査には一定の期間を要するため、飛行開始予定日の少なくとも十開庁日以上前(土日・祝日を除く)に申請することが求められる。不備があると追加確認でさらに時間を要するため、三〜四週間程度の余裕を持って申請しておくことが推奨されている。


飛行計画の通報義務と調整

特定飛行を行う者は、許可・承認の有無にかかわらず、「無人航空機の飛行計画の通報要領」に従い、あらかじめDIPSを用いて飛行計画を通報しなければならない。

飛行計画を通報することにより、他のドローンの飛行計画情報をDIPSで確認できるため、次のような調整を行うことが求められる。

  • 飛行前に他のドローンの飛行予定を確認し、飛行日時・飛行経路・飛行高度などについて調整する。

  • 飛行中に他のドローンを確認した場合は、安全な間隔を確保し、衝突のおそれがあると認められる場合には着陸させるなどの措置を講じたうえで、必要な調整を行う。

このように、飛行申請と飛行計画の通報は、空域を共有する他の運航者と情報を共有し、衝突リスクを低減するための基盤となっている。


飛行申請手続きのイメージ

ドローンの飛行申請は、危険物を積んだ特殊車両を公道で運行する場合をイメージすると分かりやすい。
車両を走らせるには、次のような条件が必要になる。

  • 特殊な運転免許(ドローン操縦者の技能証明)

  • 車両の安全検査(機体認証)

  • 危険なルートを走るためのルートごとの安全許可(飛行許可・承認)

特にカテゴリーⅢ飛行は、もっともリスクの高い「市街地の幹線道路」を走るようなものであり、ルートや運転計画(リスク評価の結果)が厳格に審査される。
飛行申請は、こうした条件を一つずつ確認し、計画された飛行が社会的に許容できるリスク水準に抑えられていることを、国に対して証明するプロセスと言える。


関連用語:飛行計画/DIPS/特定飛行/経路作図/立入管理措置/技能証明/UASSP/UTMS/飛行日誌/飛行経歴