ドローン大辞典
監視者|用語解説|ドローン大辞典
概要
監視者とは、ドローン(無人航空機)の飛行において、操縦者以外で安全確保を補助する役割を担う者を指します。監視者は補助者の一種として位置付けられます。特定の飛行(特定飛行/カテゴリーⅡ飛行など)では、第三者上空を飛行しないことを要件とし、そのために操縦者、補助者及びその他関係者以外の第三者の立入りを管理する措置(立入管理措置)を講じることが求められます。監視者の配置は、この立入管理措置の一つです。
監視者の役割
監視者は、操縦者の視界が確保できない状況下で安全運航を支援する立場にある。
特に、目視外飛行(操縦者が直接機体を確認できない状態)では、監視者の存在が安全対策上の必須要件となる場合がある。
機体の位置および飛行方向の監視
周囲の人、車両、構造物、他の航空機などの障害物の確認
異常発生時(墜落、通信途絶など)の操縦者への即時報告
必要に応じた飛行中止や緊急着陸の指示伝達
監視者は、常に無線通信や合図などで操縦者と連携し、飛行状況の共有を行う必要がある。
航空法上の位置づけ
航空法第132条の85および関連する通達(無人航空機の飛行に関する許可・承認の取扱い)では、監視者は「補助者」として定義されている。
飛行許可・承認を受けた運航において、操縦者が直接機体を目視できない場合(目視外飛行)には、監視者の配置が原則として義務付けられている。
目視外飛行(カテゴリーⅡ)では、飛行経路全体を確認できる位置に監視者を配置する。
多数の者の集合する催し上空の飛行では、監視者が現場安全確保を補助する。
監視者は、飛行区域内に立ち入りがないことを確認し、立入管理区画を維持する役割を担う。
なお、カテゴリーⅢ(レベル4)飛行のように補助者なしでの目視外飛行を行う場合は、機体認証(第一種機体認証)や高度なリスク評価の実施が前提となる。
実務上の要件と注意点
監視者には特別な資格は必要ないが、飛行ルールや緊急対応の知識を備えていることが望ましい。
実務では以下の点が求められる。
飛行前のブリーフィングで、監視範囲・合図・緊急時対応を明確にしておく。
双方向通信手段(無線機、インカムなど)を使用し、操縦者との連携を保つ。
夜間飛行や複数機の同時運航では、識別灯や反射ベストの着用など視認性確保を行う。
飛行中は常時周囲の安全状況を把握し、第三者が立ち入らないよう警戒を継続する。
監視者が一時的に監視を中断した場合、飛行を継続することはできない。
監視者と補助者の違い
監視者は補助者の一種だが、補助者には他にも飛行経路管理、通信管理、離着陸補助などを担当する者が含まれる。
監視者はその中でも特に「安全監視」を目的とする役割を担い、機体や第三者の安全確保に特化した立場にある。
複数の補助者が配置される場合、役割を明確に分担し、操縦者を中心とした運航体制(チーム運航体制)を構築することが望ましい。
関連用語: 補助者/目視外飛行/立入管理区画/カテゴリーⅡ飛行/カテゴリーⅢ飛行/飛行許可・承認/レベル4飛行/DIPS2.0/安全対策/リスク評価