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ドローン大辞典

無線通信|用語解説|ドローン大辞典

無線通信

無線通信とは、電波を用いて情報を送受信する通信方式のこと。
ドローンの運航においては、操縦者が送信する操作信号や、
機体から返送される映像・位置・状態情報の伝達など、
飛行制御の根幹を支える仕組みである。


ドローンにおける無線通信の役割

ドローンの運航においては、操縦者が送信する操作信号や、機体から返送される映像・位置・状態情報(テレメトリー)の伝達など、飛行制御の根幹を支える仕組みである。フライトコントロールシステムは、GNSSや各種センサ情報と、送信機から発信された操作指令を処理し機体を制御するための信号を送るシステムである。

リスク評価において、コマンドアンドコントロール(C2)リンクと飛行安全のために必要なあらゆる通信リンクはC3リンクと総称され、その性能が運航に適していることが安全目標として要求される。


主な通信方式

通信種別

用途

特徴

2.4GHz帯

一般的な操縦信号・映像伝送

障害物に弱いが安定性が高い

5.8GHz帯

高画質映像伝送

通信距離が短く、屋外向け

LTE/5G通信

長距離飛行・BVLOS(目視外)

ネットワーク経由で広範囲制御可能

独自通信プロトコル(OcuSyncなど)

DJIなどメーカー独自規格

遅延が少なく高信頼性


電波法との関係

ドローンの無線通信は電波法によって厳格に管理されている。

• 免許・資格が不要な場合:発射する電波が極めて微弱な微弱無線局(ラジコン用)や、特定の技術的条件に適合し技術基準適合証明(技適)を受けた一部の小電力の無線局(Wi-FiやBluetoothなど、空中線電力1W以下)は、無線局免許や無線従事者資格が不要である。

• 免許・資格が必要な場合:無人移動体画像伝送システムやアマチュア無線局など、周波数帯や出力によっては、無線局免許や第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となる。

• アマチュア無線の業務利用の禁止:アマチュア無線は、個人的な興味により行う自己訓練、通信及び技術研究のための無線通信であり、金銭上の利益を目的とした仕事などの業務に利用することはできない。


通信途絶と安全対策

通信が途絶した場合、ドローンは以下のいずれかの動作を取るよう設計されており、これらはフェイルセーフ機能(危機回避機能)として機体に内蔵されている。

これらの機能には、GNSS電波異常時の対応や、電池の電圧・温度異常時の発煙発火防止機能なども含まれる。運航者は、運航マニュアル上、通信断対策を必須項目とし、想定される異常事態への異常対応手順や緊急時対応手順を定める必要がある。


技術の進展

近年では、5G通信・Starlink衛星通信・LPWAネットワークなどの導入により、
広域で安定した通信が可能となりつつある。
これにより、遠隔監視・編隊飛行・自律運航などの高度な運用が実現しつつある。


関連用語:
電波法/通信途絶/フェイルセーフ/リスク評価/ロバスト性/5G通信/自律飛行/DIPS2.0

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