ドローン大辞典
緊急時|用語解説|ドローン大辞典
概要
緊急時は、ドローンが制御不能となり、オペレーション空間の外へ逸脱するおそれがある、または実際に逸脱してしまった状況を指す。通常運航・異常事態・緊急事態という三段階のうち最も重大であり、飛行の安全確保と第三者保護のために即時の対応手順と緊急時対応計画が求められる。緊急時への備えと適切な対応は、特定飛行やカテゴリーⅢ飛行における重要なリスク管理の要素である。
緊急時の定義と位置づけ
緊急時は、異常対応手順によっても運航の制御が不可能となり、ドローンがオペレーション空間外へ逸脱した事態を指す。リスク評価上、正常運航・異常事態に続く最終段階であり、即座に緊急時対応手順に移行する必要がある。これはセマンティックモデルに基づく運航状況の区分のうち、最も高度な対応を要する状態として整理されている。
事故・重大インシデントの対応と報告義務
事故発生時の対応は、飛行中止、人命救助、二次被害防止、記録の確保を含む。
報告義務
事故または重大インシデントが発生した場合には、無人航空機の事故及び重大インシデントの報告要領に従い、国土交通大臣に速やかに報告する。報告にはDIPSの事故等報告機能を用いる。報告対象となる事故
人の死傷(重傷以上)、第三者物件の損壊、航空機との接触・衝突が対象。報告対象の重大インシデント
航空機との衝突のおそれ、軽微な人的負傷、ドローンの制御不能、飛行中の発火などが該当する。
緊急時対応計画の策定
緊急時対応計画(ERP)は、カテゴリーⅢ飛行などの高リスク運航で必ず求められる。墜落時の影響を抑えるための連絡手順、航空管制への通報方法、リモートクルーの役割分担などが含まれる。計画は訓練シラバスに沿った机上演習により妥当性を検証することが求められる。