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ドローン大辞典

逸脱|用語解説|ドローン大辞典

脱の考え方と安全空間の構成

逸脱を適切に評価するため、飛行に関連する複数の空間概念が設定される。

  • 想定飛行空間
    標準運航手順に従って飛行が実施される空間であり、正常な制御状態を前提とする。

  • 想定外飛行空間
    機体の異常や外乱等により、想定飛行空間から外れるおそれがある場合に復旧に必要な空間である。

  • オペレーション空間
    想定飛行空間と想定外飛行空間を合わせたものであり、正常運航から異常事態までを包含した範囲を示す。

  • 地上リスク緩衝地域
    オペレーション空間を逸脱した際に地上リスクを考慮する必要がある範囲であり、地上リスク評価の基礎となる。

  • 空中リスク緩衝空域
    オペレーション空間を逸脱した場合に空中リスクを検討する区域であり、任意で設定される。

  • 隣接エリア
    上記空間の外側に位置し、機体が制御不能な形で進入した場合に高リスクとなる区域である。

これらの空間設定に基づき、逸脱を想定した安全対策が組み込まれる。


運用における逸脱防止と対応

操縦者や運航者は、運用段階で逸脱を防ぎ、発生時に適切に対応する体制を整備する。

飛行経路からの逸脱防止

異常事態発生時の対応

  • 機体の異常、第三者の侵入、航空機の接近、気象悪化等が発生した場合は、安全な場所へ着陸させる。

  • 緊急時には離陸地点へ戻すことを前提とせず、近くの無人地帯への不時着が基本である。

  • 不測の事態が発生した際は即時の飛行中止が義務付けられる。

  • カテゴリーⅢ飛行では、緊急時対応計画を策定し、制御喪失時にリスクを大幅に低減する措置が求められる。

屋外への逸脱防止

  • 屋内飛行においても、開口部からの飛び出しを防ぐ措置が必要である。

  • 屋外に出てしまった場合は、速やかに飛行を終了するか復帰させる。

  • 適切な飛行許可・承認を得ない屋外飛行は航空法違反となる可能性があるため注意が必要である。


関連用語:想定飛行空間/想定外飛行空間/オペレーション空間/地上リスク緩衝地域/空中リスク緩衝空域/隣接リスク/飛行経路/安全目標(OSO)/カテゴリーⅢ/緊急時対応計画