ドローン大辞典
運航規程|用語解説|ドローン大辞典
運航規程とは、ドローンを安全に飛行させるために遵守すべき機体側の規程および運航者側の管理文書を総称する概念である。機体の性能や限界を定めた無人航空機飛行規程と、運航体制や手順を定めた飛行マニュアルの双方が含まれ、業務運航においては両者を整備し、適切に運用することが求められる。
無人航空機飛行規程(飛行規程)
無人航空機飛行規程は、主として機体の性能、限界事項、システム仕様に関する事項を定めた文書であり、機体認証(第一種・第二種)と密接に関連する。
限界事項等の設定
機体認証が行われる際、飛行規程に定められた最大離陸重量、飛行可能高度、飛行可能速度などの限界事項が使用の条件として指定される。機体認証を受けた機体を飛行させる者は、この使用の条件の範囲内で特定飛行を行わなければならない。
非常操作手順
機体に不具合が発生した場合の対応手順も規定される。例えば、自動操縦中に不具合が生じた場合に遠隔操作へ切り替えるなどの非常操作手順が明示される。
システムの詳細
操縦に用いる通信(C2リンク)に関する仕様や性能など、機体システムの詳細情報も製造者によって飛行規程に記載され、証明される。
飛行マニュアル
飛行マニュアルは、運航時の安全確保のために必要な体制や運用ルールを定めた文書であり、運航者自身が作成し、遵守するものである。
作成義務
カテゴリーⅡB飛行を行う場合、安全確保措置として飛行マニュアルを作成し、それを遵守することが求められる。また、レベル4飛行を含むカテゴリーⅢ飛行や、個別の許可・承認を受ける場合にも、リスク評価の結果を踏まえた飛行マニュアルの作成が必要となる。
主な記載事項
飛行マニュアルには、次のような事項を記載する。
無人航空機の定期的な点検および整備の方法
飛行前の安全確認方法(気象状況や機体状態の確認など)
安全管理体制(運航責任者の明確化や安全飛行管理者の選定など)
事故や重大インシデント発生時の対応および連絡体制(緊急着陸場所の設定、警察・消防への連絡など)
運航規程は、機体側の仕様書である飛行規程と、運航者側の管理文書である飛行マニュアルの双方によって構成される。業務でドローンを運航する場合には、飛行規程で定められた使用の条件を遵守しつつ、自社の運用形態に適合した飛行マニュアルを整備し、それに基づく安全管理体制を構築することが不可欠である。