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ドローン大辞典

C2リンク|用語解説|ドローン大辞典

概要

C2リンクは、無人航空機と地上の制御システムを接続する制御・通信リンクであり、安全な運航を成立させる中核要素である。通信の遅延、低下、喪失は重大なリスクとなるため、技術仕様の確認から電波環境の把握、ロストリンク時の回避手順まで、総合的な管理が求められる。


C2リンクの定義と技術要件

C2リンク(Control and Communication Link)は、無人航空機をコントロールステーションやその他の地上システムへ接続する制御リンクの総称である。C3リンク(コマンド・コントロール・飛行安全に必要な通信リンク全体)の一部として位置づけられ、安全性評価の中心項目となる。

技術的に確認すべき主な項目

  • 適合規格

  • 制御システム構成(データ流れ・サブシステム性能)

  • 周波数帯および信号処理の仕様、セキュリティ

  • 最大予測距離におけるデータリンクマージン

  • 信号強度・状態を示すインジケーターの有無

  • 冗長制御リンクおよび独立リンクの採用状況

  • 衛星リンク使用時の応答時間

  • データリンク喪失防止の設計と手順

これらの要素は、運航者が安全性と信頼性を担保するうえで必ず確認すべき技術要件である。


OSO#06に基づく運航適性と性能要件

運航安全目標(OSO#06)では、C3リンク(C2リンクを含む)が運航に適していることが求められる。

水準の例

  • 安全性(高):許可された周波数帯域を使用し、操縦者がC3性能を常時監視できること。

  • 保証(中/高):C3リンク性能が管轄当局の基準に従って検証されていること。

  • 技術基準適合:免許不要の周波数帯を使用する場合でも、技適マークなどRF要件への準拠を示す必要がある。


C2リンクの機能低下・喪失(ロストリンク)対策

C2リンクの低下・喪失は重大インシデントにつながるため、運航者は事前に対応手順を定めておく必要がある。

対応の基本項目

  • 機能低下時の手順
    ステータス低下の通知方法(低下/重大/自動メッセージなど)と対応動作を明確化する。

  • ロストリンク時の対策
    ロストリンクのトリガー条件、クルーへのアラート、緊急時のリカバリー手順、再リンク確立の方法を定める。

  • フェールセーフ機能の確認
    自動帰還、自動着陸、位置保持など、電波断絶時に機能するフェールセーフ装置の動作を事前に確認しておく。


飛行経路における電波環境の把握

特にカテゴリーⅢ飛行(レベル4飛行)では通信途絶リスクが重大要素となり、飛行経路全域の通信環境を事前に確認する必要がある。

  • LTE通信の利用時は、ドローン航路周辺の電波測定を実施し、利用可能エリアを整理する。

  • 通信キャリアのサービスエリアマップなどを用いて、通信不能エリアは飛行経路から除外する。

これらは申請時の安全確保措置の重要な要素となる。


空中リスク対策とC2リンク遅延

有人航空機との衝突回避(戦術的対策)では、C2リンク遅延が重要な性能要件となる。

  • コマンド入力から機体応答までの遅延(全体遅延)が、衝突回避動作の実現性に影響する。

  • 福島ロボットテストフィールドの事例では、遅延は 5秒以内 とすることが飛行規程に示されている。


関連用語:電波/無線通信/CONOPS/OSO/フェールセーフ/ロストリンク/カテゴリーⅢ飛行/運航管理/ジオフェンス/リスク評価/空中リスク