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ドローン大辞典

視程|用語解説|ドローン大辞典

概要

視程とは、気象条件の一つであり、無人航空機(ドローン)の飛行前に必ず確認すべき重要指標です。視界が十分に確保できていない状況では飛行が禁止または制限され、衝突防止や安全確保の観点から、天候・風速と並ぶ最重要の判断要素と位置づけられています。


視程と飛行制限の概要

視程は「対象物がどの程度の距離まで視認できるか」を示す気象要素で、ドローンの運航可能性を判断する際の基礎となります。視界が不良な状況は安全運航上の重大なリスクとなるため、各種飛行マニュアルにおいても視程の確認は必須事項とされています。


視程による飛行の制限

1. 雲・霧による飛行禁止

雲や霧などにより視界が十分に確保できない場合、無人航空機の飛行は禁止されています。
これは以下のすべての運航ガイドラインに共通する基本原則です。

視界不良状態では、周囲状況の把握が困難になり、他の航空機や障害物の早期発見・回避が実質不可能となるためです。

2. 不良気象時の飛行制限

視界が不良な気象状態では、特別な目的がある場合を除き飛行させないことが求められています。
特にカテゴリーⅢ飛行(有人地帯での目視外飛行)では、機体が備える条件内である場合を除き、不良気象状態での飛行は禁止されています。


飛行前の視程確認と安全対策

1. 飛行前チェック

操縦者は飛行開始前に、次の気象状態を必ず確認する必要があります。

  • 視程(視界の良否)

  • 天候(雲量・降水の有無)

  • 風速(ガスト含む)

視程が悪いと判断される場合は、飛行目的にかかわらず飛行中止の判断が求められます。

2. 視程確保の重要性

視程は、以下の観点で最重要の安全要素です。

  • 他の航空機の早期発見

  • 障害物の視認と回避

  • 飛行ルートの監視

  • リスクの早期察知

特に目視内飛行では、操縦者自身の視認能力が安全の根拠となるため、視程の悪化は即時着陸または飛行中止につながります。

また、補助者を配置する目視外飛行でも、補助者が機体周囲を十分に視認できない場合は運航不能と判断されます。


ドローン運航における視程の役割

ドローン運航は「状況把握能力」に強く依存するため、視程は飛行適性の根本条件となります。
視界不良は、

  • 衝突リスク

  • 姿勢制御の不安定化

  • センサーの異常検知遅延
    など、運航全体に影響を及ぼすため、飛行計画策定やリスク評価でも重要項目として扱われます。


関連用語:天候/風速/突風/視界不良/目視内飛行/目視外飛行/補助者/カテゴリーⅢ飛行/安全確保措置