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ドローン大辞典

視界不良|用語解説|ドローン大辞典

概要

視界不良とは、雲・霧などにより十分な視程が確保できず、無人航空機(ドローン)の安全な運航に支障をきたす気象状態を指します。この条件下では、飛行は厳しく制限または禁止され、カテゴリーⅢ飛行のような高リスクな運航でも使用条件の範囲外では飛行できません。飛行前の気象確認、飛行中の監視体制、緊急着陸の備えなど、視界不良を回避するための運航管理が求められます。


視界不良による飛行の制限

視界不良は、複数のマニュアルで共通して「飛行してはならない状態」として定義されています。

雲や霧の中での飛行禁止

  • 十分な視程が確保できない雲や霧の中では飛行不可。

  • 標準マニュアルから空中散布マニュアルまで、一貫して禁止事項として明記。

視界上不良な気象状態での制限

  • 飛行目的によりやむを得ない場合を除き、視界不良時の飛行は禁止。

  • 目視内飛行・補助者ありの運航でも、衝突回避能力が著しく低下するため制限されます。

カテゴリーⅢ飛行での扱い

  • 第三者上空を飛行するカテゴリーⅢ(レベル4相当)においても、使用条件等指定書の範囲外では視界不良での飛行は不可。

  • 高度な運航であっても例外は非常に限定的です。


飛行前に確認すべき視界の状態

視界不良による事故を防ぐため、飛行前の気象確認が義務的に求められています。

必須の確認項目

  • 天候

  • 風速

  • 視程(視界)

  • 機体が適した天候にあるかどうかの判定

確認項目と手順をマニュアル内で明確化することが求められています。


視界不良を前提としたリスク回避策

視界不良は衝突リスクを高めるため、戦術的対策と事前準備が不可欠です。

有人航空機との見張り義務との関係

  • 有人機の操縦者は、視界が悪い場合を除き衝突回避のため見張り義務があります。

  • しかし無人航空機は視認性が低いため、有人機側は視界良好でも発見が難しい点を理解し、無人機側でより慎重な監視が必要。

補助者による監視

  • 補助者は飛行経路全体を見渡せる位置に配置し、視界の変化も含めて常時監視。

  • 視界悪化に気づいた場合、操縦者へ即時助言。

緊急時の対策

  • 視界不良は「運用限界を超える気象」に分類され、発生時は速やかに安全着陸。

  • 事前に安全に着陸できる場所を選定しておくことが必須。

視界不良は、単に見えづらいだけでなく、衝突リスク・航路逸脱・高度維持困難など、多面的な危険につながるため、運航者は常に視界の状態を最優先で確認し、兆候があれば飛行中止を即断する必要があります。


関連用語:視程/気象情報/突風/風速/悪天候/運用限界/カテゴリーⅢ飛行