ドローン大辞典
NOTAM|用語解説|ドローン大辞典
概要
NOTAM(ノータム)は、航空機の運航に影響を及ぼす重要な情報を迅速に周知するための航空情報であり、空域の安全確保を目的に配布されます。ドローン運航においても、有人航空機との空域競合を避けるために不可欠な仕組みであり、特定飛行(空港周辺、高度150m以上、レベル4飛行など)では特に重要な役割を果たします。本記事では、NOTAMの定義、目的、ドローンにおける活用方法、課題と今後の展望を詳しく解説します。
NOTAMの定義と役割
NOTAMは、航空機の安全運航に必要な最新情報を提供する航空情報の一つです。
正式名称:Notice to Air Missions(旧称:Notice to AirMen)
内容:航空保安施設・方式・運航情報・危険事項などの設定や変更
配布方法:AIP(航空路誌)でタイムリーに提供できない内容を通信回線で即時配布
役割:有人航空機の安全を守るための必須情報。空域の一時的変更、障害物、作業エリア、軍事演習、ドローン飛行情報などを通知
有⼈航空機パイロットは飛行前に必ずNOTAMを確認し、安全ルートの選定に利用します。
ドローン運航におけるNOTAMの重要性
特にリスクの高い特定飛行では、有人機側へドローン飛行情報を知らせる必要があります。
空中リスク対策としての利用
NOTAM発行により、有人機パイロットはドローンの活動区域を事前に把握でき、空域の安全性が向上します。
NOTAM発行の手続きと通知体制
NOTAM発行には、運航者・航空局・航空情報センターが連携します。
情報の通知
目視外飛行でNOTAMが必要な場合、運航者は1開庁日前までに管轄地方航空局長へ通知(飛行内容・高度・機体数・問い合わせ先等)中止時の対応
航空情報が発行された後に飛行を取りやめる際は、速やかに管轄航空局へ中止報告新方式(迅速化)
「飛行内容通知書」を事前調整しておくことで、申請者が航空情報センターに直接連絡して発行依頼が可能
飛行期間は承認範囲内に限定
時刻は「9:00〜16:30」のように明確に記載(曖昧表現不可)
これにより、インフラ点検など中止が多い運航でも、より現実的な発行が可能になっています。
課題と今後の展望
ドローン活用拡大に伴い、NOTAM運用にはいくつか課題があります。
デジタルノータムの特徴
地理空間情報(GML)XML形式で提供
地図上で視覚的に確認可能
有人機・無人機双方で状況認識が向上
事前確認の効率化により空域管理全体が高度化
特定空域でのNOTAM活用例
関西万博で検討されている空飛ぶクルマでは、以下の情報がNOTAMで周知される予定です。
バーティポート(離着陸地点)
無線施設
UAMルート
補足情報(航空路誌に記載される内容)
これにより、有人機との空域競合を避け、安全な次世代モビリティ運航が実現します。
関連用語:空域/空港等周辺の空域/飛行計画/カテゴリーⅢ飛行/レベル4飛行/DIPS2.0/空中リスク/UTMS/飛行許可