ドローン大辞典
ジオフェンス|用語解説|ドローン大辞典
概要
ジオフェンス(Geofence)とは、ドローンの飛行可能範囲を仮想的な境界線で区切り、その範囲外への侵入を防ぐ制御機能のことを指す。
GPSなどの衛星測位情報を利用して、特定エリアを飛行禁止または警告区域として設定する技術であり、機体制御ソフトウェアによって自動的に作動する。
この機能により、空港周辺や人口集中地区など、航空法で定められた飛行禁止空域への誤侵入を防ぐことができる。
仕組み
ドローンは、搭載されたGPS受信機から得た現在位置をもとに、あらかじめ設定された仮想境界線(フェンス)と照合している。
機体がその境界に近づくと警告を表示し、場合によっては自動停止または進入制限がかかる。
この設定データは、メーカーが提供する地理情報データベースに基づいて更新され、飛行アプリ(DJI Fly、Pix4D、Skydioなど)を通じて反映される。
また、国土交通省や航空局が提供する空域情報(FISSなど)と連携し、最新の制限空域情報が反映されるケースもある。
注意点
ジオフェンスは便利な安全機能である一方、法的な飛行許可の代替にはならない。
例えば、空港周辺の制限空域であっても、ジオフェンスが解除されていれば無許可で飛行できてしまうケースがある。
そのため、操縦者はDIPS2.0やFISSを用いて正式に飛行許可を取得し、システムに頼りすぎないリスク管理が求められる。
また、地図データの更新遅延やGPS誤差により、誤警報や不正確な制限が生じる場合もある。
実務での活用
ジオフェンスは、商用ドローンのほとんどに標準搭載されており、特にDJI製機体では自動アップデートによって各国の規制情報が反映される。
事業者は、運航前に最新のジオフェンスデータを確認し、必要に応じてメーカー公式サイトで解除申請を行うことがある。
点検や測量などの業務では、空港や電波塔周辺など制限区域に近い場所で作業を行う場合が多く、正しい設定と許可手続きの両立が欠かせない。