ドローン大辞典
スレット|用語解説|ドローン大辞典
スレット
スレットとは、Threat(脅威)のことで、
安全上のリスクや被害を引き起こす外的な要因や意図的な攻撃・妨害行為を指す。
ハザード(内的・潜在的な危険)と異なり、スレットは外部から与えられる危険要素として分類される。
一般的な定義
スレットは、情報セキュリティ・航空安全・リスクマネジメントなど多分野で用いられる概念であり、
「システムや運用に悪影響を及ぼす外的要因、または意図的な攻撃行為」として定義される。
自然現象や人為的行動のいずれも含み、ハザードの発生を誘発する引き金となることが多い。
ドローン運用における主なスレットの例
電波妨害(ジャミング):外部からの強力な電波で通信を遮断
GPSスプーフィング:偽の衛星信号を送信し、機体の位置を誤認させる
ハッキング・不正アクセス:通信経路やアプリを経由して制御を奪取
悪意ある第三者行為:妨害物の投げ込み、接近、撮影妨害など
外的環境リスク:予測困難な突風・電磁波障害・鳥類との衝突
ハザードとの違い
項目 | ハザード | スレット |
|---|---|---|
定義 | 内在する潜在的危険 | 外部から加えられる脅威 |
例 | 機体故障・操縦ミス | 電波妨害・不正侵入 |
性質 | 予測・管理可能 | 予測困難・防御的対策が必要 |
スレット対策の方向性
制度的な位置づけ
国土交通省の「リスク評価ガイドライン」では、
スレットはハザードと並びリスク分析の起点として扱われる。
特に近年は、サイバー攻撃・通信妨害を想定した外的脅威対策の明文化が求められており、
事業者や操縦者はこれを考慮した安全設計・運用管理を行うことが推奨されている。