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ドローン大辞典

航空交通管制区|用語解説|ドローン大辞典

概要

航空交通管制区とは、航空法に基づき設定される管制区域の一種であり、地表または水面から200メートル以上の高さの空域のうち、国が指定した空域を指す。主に計器飛行方式で飛行する有人航空機の交通整理を目的として設定されており、ドローンの高高度飛行やリスク評価において重要な意味を持つ空域である。


航空交通管制区の定義と位置づけ

航空交通管制区は、地表又は水面から200メートル以上の上空に設定される空域で、航空交通の安全と円滑な運航を確保するために指定される。空域の指定は国土交通省の所管のもと行われ、主に高高度を飛行する航空機の管制を対象としている。

この空域は、空港周辺に限定されず、広範囲に設定される点が特徴である。


有人航空機に対する運用ルール

航空交通管制区内を計器飛行方式で飛行する航空機は、航空交通管制機関と常時連絡を取り、管制指示に従って飛行しなければならない。飛行方法や進路、高度などは管制官の指示に基づいて管理され、航空機同士の安全な間隔が確保される。


ドローン運航との関係

ドローンの運航において、航空交通管制区は主に高度制限と許可手続の観点から関係する。

ドローンは、原則として地表または水面から150メートル以上の高さでの飛行が禁止されている。航空交通管制区は200メートル以上の高さに設定されるため、この空域でドローンを飛行させる場合は、必然的に150メートル以上の高さでの飛行となり、国土交通大臣による飛行許可が必要となる。

また、航空交通管制区を含む管制区域内や150メートル以上の空域でドローンを飛行させる場合には、空域を管轄する航空交通管制機関と事前調整を行い、安全上の支障がないことを確認したうえで申請を行う必要がある。


航空交通管制圏との違い

航空交通管制区と混同されやすい空域に、航空交通管制圏がある。両者の違いは、主に高さと設定される場所にある。

航空交通管制圏は、空港等の周辺に設定され、離着陸の安全確保を目的として地表から上空までの範囲を包含する。この空域では、高度に関係なくドローンの飛行は原則禁止されている。

一方、航空交通管制区は空港周辺に限らず設定されるが、対象となるのは高度200メートル以上の高空域である。そのため、通常のドローン運航で想定される150メートル未満の飛行では、航空交通管制区に入ることはない。


リスク評価上の扱い

リスク評価ガイドラインにおいて、航空交通管制区は管制区域に含まれる。このため、当該空域でドローンを飛行させる場合、有人航空機と遭遇する可能性が高い空域として評価され、空中リスクが高い区分、例えばARC-dに該当する可能性がある。

高高度での飛行や特殊な運航を計画する際には、この空域に該当するかどうかを事前に確認し、戦略的対策や管制機関との調整を含めた慎重なリスク評価が求められる。


関連用語:管制区域/航空交通管制圏/空港等周辺の空域/地表または水面から150m以上の空域/空中リスク/ARC