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ドローン大辞典

航空交通管制部|用語解説|ドローン大辞典

概要

航空交通管制部は、航空機の安全かつ効率的な運航を確保するために空域の管理と交通整理を行う専門機関であり、ドローンの特定飛行(高度150m以上の飛行、空港等周辺の空域の飛行など)における調整先として重要な役割を担う。ドローンが航空機の運航に影響を及ぼす可能性がある場合、運航者は航空交通管制部と事前に調整し、必要に応じて飛行の可否や高度の制限を確認する必要がある。


航空交通管制部の役割

航空交通管制部は、航空法に基づき、航空機の安全を確保するための空域管理業務を行う行政機関である。有人機を中心とする航空交通の調整が主業務だが、近年ではドローンの運航増加に伴い、無人航空機との空域調整も重要な役割として位置づけられている。

主な役割は次のとおりである。

  • 空域の管理
    航空交通が集中する空域や、空港周辺などの重要空域において航空機の飛行経路、高度、間隔を管理する。

  • 航空機の運航調整
    航空機同士の安全間隔の確保、離着陸の順序調整、渋滞空域の緩和など、航空機運航全体の安全と効率を担う。

  • 無人航空機(ドローン)の調整
    高度150m以上の飛行や空港等周辺の空域の飛行では、ドローンの飛行が航空機の運航に影響を及ぼす可能性があるため、運航者と航空交通管制部との事前調整が必要とされる。


ドローン運航における航空交通管制部の関与

特定飛行では、運航者は空域の安全確保のため、航空交通管制部と必要な連絡・調整を行わなければならない。これは、無人航空機と有人航空機の空域干渉を避けるために不可欠な措置である。

  • 高度150m以上の飛行
    ドローンが主に飛行する空域(150m未満)を越える場合は、有人機の航行空域との重なりが大きくなる。そのため、管制部との調整が必須となる。

  • 空港等周辺の空域の飛行
    制限表面や進入表面に該当する空域を飛行する場合、管制部は空港事務所等と連携し、ドローンの飛行が航空機運航に支障しないか確認する。

  • 飛行計画の確認
    管制部は、提出された飛行計画(高度・経路・時間帯など)を踏まえ、過密空域における安全性を評価し、必要な制限や条件を付す場合がある。


調整が必要となる例

航空交通管制部との調整が求められる典型的なケースは以下のとおり。

  • 航空機の離着陸経路(進入・出発経路)付近での飛行

  • 高度を大幅に変更する長距離の直線飛行

  • 空港設置管理者が設定した制限高さを超える必要がある業務飛行

  • 航空機の運航が集中する時間帯の飛行

  • 航空ショー、緊急輸送(ドクターヘリ)等の特別運航が予見される時間帯や区域

これらの場合、航空交通管制部は必要な飛行制限を提示したり、飛行時間・高度の調整を求めることがある。


ドローン運航者が理解すべきポイント

航空交通管制部とのやり取りは、ドローンの安全運航に直結するため、運航者は以下の点を理解しておく必要がある。

  • 無人航空機側が回避行動を取ることが基本
    航空機と無人航空機が近接する可能性がある場合、無人航空機側が速やかに回避することが妥当とされている。

  • 事前調整の重要性
    特定飛行では、事前に飛行計画を共有し、空域の混雑状況を把握することで、事故や干渉を防ぐことができる。

  • 飛行計画通報(DIPS)の情報確認
    管制部の判断材料として、運航者は正確な飛行計画を通報し、他のドローンの計画状況も確認する必要がある。


関連用語

関連用語: 空港事務所/空域構造/制限表面/空港等周辺の空域/許可・承認/DIPS2.0/飛行計画/150m以上の飛行/進入表面