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ドローン大辞典

プロペラガード|用語解説|ドローン大辞典

概要

プロペラガードは、ドローンのプロペラを囲う保護装置であり、飛行中の接触や衝突による損傷や人的被害を防止するために装着される安全対策部品である。
航空法および国土交通省の安全指針においても、プロペラガードは「第三者保護」「物件保護」「安全対策」の一環として推奨されており、特に人口集中地区(DID地区)や屋内飛行、イベント上空などでの飛行では重要な役割を果たす。


機能と効果

プロペラガードの主な機能は以下の通りである。

  • 安全確保:第三者との接触による怪我や物損を防止。

  • 機体保護:壁面や障害物への接触時にプロペラやモーターを損傷から守る。

  • 安定飛行支援:軽微な接触時でも姿勢制御の崩壊を防ぎ、墜落リスクを低減する。

  • 屋内飛行対応:狭い空間での接触リスクを軽減し、安全に飛行できる環境を確保する。

ただし、プロペラガードの装着によって空気抵抗や重量が増加するため、飛行時間の短縮や推力低下が生じる場合がある。
そのため、飛行計画段階で機体性能への影響を考慮することが望ましい。


法制度と安全運用

航空法では、プロペラガードの装着が義務化されているわけではないが、以下のような運用上の位置づけがある。

  • 飛行許可・承認申請:人口集中地区(DID地区)や第三者上空での飛行では、安全対策の一つとしてプロペラガード装着を申請書に明記することが推奨されている。

  • 登録講習機関での運用:技能証明(国家資格)に係る実地試験や訓練では、受講者や補助者の安全確保のためプロペラガード装着が義務付けられる場合がある。

  • イベント・屋内飛行:不特定多数が集まる環境での飛行では、主催者側の安全基準により装着が必須となることが多い。

また、国土交通省の「無人航空機の安全な飛行のためのガイドライン」では、プロペラガードの使用は「第三者への危害防止措置」として明示的に推奨されている。


点検と整備

プロペラガードは、軽量化のため薄肉素材が使用されていることが多く、損傷や変形が発生しやすい。
安全性を確保するため、以下の点検を定期的に行う必要がある。

  • ひび割れ、変形、脱落の有無を確認する。

  • 取付ネジやクランプの緩みを点検し、脱落防止対策を講じる。

  • 衝突や転倒後は必ずプロペラガードを点検し、再使用の可否を判断する。

破損したままの状態で使用すると、逆にプロペラと干渉し、重大な故障や事故につながる恐れがある。


実務上の留意点

  • プロペラガードを装着することで重量・バランスが変化するため、フライトコントローラーのゲイン調整が必要になる場合がある。

  • 屋外で強風下においては、風の影響を受けやすくなるため、飛行安定性が低下する可能性がある。

  • プロペラガードの装着有無は、飛行計画(DIPS2.0)の登録内容と一致している必要がある。


関連用語:プロペラ/モーター/フェールセーフ機能/プリフライトチェック/飛行許可/カテゴリーⅡ/カテゴリーⅢ/安全対策/航空法/DIPS2.0

外部リンク
国土交通省:無人航空機の安全な飛行のためのガイドライン(https://www.mlit.go.jp/common/001303818.pdf)