ドローン大辞典
ドローンに関する専門用語を正確に解説しています。国内最大級の用語数&弁護士&国家資格保持者による監修。正しい知識を身につけましょう。
すべての用語:435件
XYZ座標XYZ座標とは、対象物や地形の位置を三次元空間で正確に表現するための数値セットであり、写真測量・レーザー測量・点群解析など、ドローンを活用した三次元データ整備の基礎を成す概念である。水平方向の位置を示すX・Y座標と、高さを示すZ座標から構成され、これらを組み合わせることで現実の形状を三次元的に記述できる。地上基準点地上基準点(GCP:Ground Control Point)は、空撮画像の幾何補正に用いる「位置座標と標高が既知の基準点」であり、写真測量の精度を左右する重要な基盤データである。公共測量では役割に応じて、解析に使用する標定点と、品質確認に使用する検証点に区別される。DEMDEM(Digital Elevation Model/数値標高モデル)は、地表面を一定の格子に区切り、その区画ごとの「地面の高さ(標高)」を数値として表現したデータである。ドローン測量や地形解析、オルソ画像の作成など、地表の形状を正確に扱うための基礎データとして幅広く利用される。オルソ画像オルソ画像とは、ドローンなどで撮影した空中写真に含まれる「歪み」を補正し、地図と同じように真上から見た正しい位置・寸法で表示されるように変換した正射投影画像である。地形の起伏やカメラの傾きによるズレを標高データ等で補正することで、距離や面積を精度よく測定でき、GIS解析や災害調査、農業など多様な分野で活用される。点群データ点群データとは、対象物や地形の形状を多数の点の集合として表現した三次元情報であり、各点は水平位置(X, Y)、標高(Z)、さらに写真由来の色情報(RGB)などの属性を持つ。写真測量やレーザ測量で得られる代表的なデータ形式で、測量・設計・施工管理・災害対応まで幅広い分野で利用される。MVSMVS(Multi-View Stereo)は、SfMで推定されたカメラ位置や画像間の幾何関係をもとに、対象物の表面を高密度に復元する技術である。SfMが構築する疎な点群に対し、MVSでは数百万〜数千万点規模の密な点群を生成し、ドローン写真測量における立体形状復元の核心を担う手法である。SfMSfM(Structure from Motion)は、視点の異なる複数の写真からカメラの位置と対象物の3次元形状を同時に推定する技術であり、ドローン写真測量における3次元復元の基盤となる手法である。多数の画像を解析して疎な点群を生成し、その後のMVS処理によって高密度点群やオルソ画像などの測量成果物へ発展させることができる。REGARDREGARDは、日本全国の電子基準点から得られるデータをリアルタイムで解析し、地震や火山活動などによる地殻変動を即時に把握するための監視システムである。防災の初動判断を支える中枢的なインフラとして運用されており、PPP-RTKやMADOCAなどの先端測位技術との連携によって高度化が進められている。MADOCA-PPPMADOCA-PPPは、JAXAが開発した補正技術MADOCAを用いて、基準局に依存せず単独でセンチメートル級の精度を実現する精密単独測位(PPP)のことである。準天頂衛星から配信される補正情報を受信して実行され、地上利用だけでなく衛星オンボード測位にも応用されている。MADOCAMADOCA(Multi-GNSS ADvanced Orbit and Clock Augmentation)は、JAXAが開発した高精度軌道・クロック推定ツールであり、GPSや準天頂衛星など複数の衛星測位システムの軌道・時計の誤差を精密に補正するための基盤技術である。PPP-RTKや衛星オンボード測位など、高度な測位システムの中核を担い、防災・宇宙利用に…ポストプロセッシングポストプロセッシングとは、現地で取得した観測データを持ち帰り、事務所などで時間をかけて解析し、高精度な結果を得るための後処理手法である。GNSS測量、PPP研究、ドローン測量など幅広い分野で活用され、リアルタイム処理では得にくい精度や詳細解析を可能にする重要な技術となっている。D-RTK2D-RTK2は、DJI社が提供する高精度GNSSモバイルステーション(基準局)であり、インターネット環境のない現場でもRTK測位を利用できるようにする装置である。RTK対応ドローンと組み合わせることで、山間部・農地・通信圏外などでもセンチメートル級の測位精度を確保でき、測量・精密農業・インフラ点検などに広く活用されている。PPP-RTKPPP-RTKは、基準局を必要とせず、単独の受信機でセンチメートル級の高精度測位を実現する技術であり、従来のRTK方式に代わる新たな高精度測位手法として注目されている。補正情報と高度な処理技術を用いることで、地上の防災監視から宇宙空間での衛星運用まで、多岐にわたる領域で活用が進んでいる。電子基準点電子基準点は、国土地理院が全国に整備・管理するGNSS観測点であり、測量や地殻変動監視、高精度測位技術の基盤として機能する。RTK-GNSS測量の補正情報源として利用されるほか、防災システムやドローン測量における基準局設置にも不可欠な位置情報インフラである。PPP測位PPP測位(Precise Point Positioning)は、衛星の精密軌道情報や時計誤差などの補正情報を利用し、単独の受信機のみで高精度な位置決定を行う測位方式である。RTK測位のように近傍の基準局を必要としない点が特徴であり、広域での利用や宇宙空間での測位にも適用される。補正技術の高度化により、数センチメートル級の精度を実現しつつある。CLASCLAS(Centimeter Level Augmentation Service/センチメータ級測位補強サービス)は、誤差が数センチメートルという極めて高精度な測位を実現する日本独自の衛星補強サービスである。一般的なGPS単独測位の誤差(数m〜10m)を大きく上回る精度を提供し、ドローンの自律飛行・測量・精密農業などに広く応用されている。PPK測位PPK測位(Post Processing Kinematic)は、GNSS観測データを「飛行後に後処理することで」高精度な位置を求める測位方式である。RTK測位のようにリアルタイム通信を必要とせず、基準局データと機体のGNSSログを照合して精密な位置を算出する点に特徴があり、ドローン測量などで広く利用されている。資料にはPPKの直接的な定義はないものの、後…ATTIモードATTIモードは、ドローンがGNSS(GPSなど)による位置情報を使用せず、気圧センサーやジャイロセンサーのみで姿勢を安定させる飛行モードである。位置維持機能が働かないため機体は風や慣性で流されやすく、操縦者が手動で位置を制御する必要がある点が特徴であり、GNSS環境が不十分な状況や緊急時の対応に不可欠な技能として扱われている。測位測位は、人工衛星などから送信される信号を受信することで、現在位置(緯度・経度・高さ)や時刻を正確に算出する技術を指す。ドローンの自律飛行、ナビゲーション、測量などあらゆる運用の基盤となる重要な情報取得手段であり、GNSSを中心とした測位技術の精度と安定性が、運航の安全性を大きく左右する。フェイルセーフフェイルセーフは、ドローンに異常が発生した際に自動的に安全な状態へ移行し、墜落や暴走を防ぐための危機回避機能を指す。電波断絶、GNSS異常、バッテリー異常など、運航中に起こり得るトラブルに対し、機体が自律的に安全動作へ切り替わる仕組みとして位置付けられ、特に目視外飛行や大型機運用では必須の安全要件となっている。