ドローン大辞典
ATTIモード|用語解説|ドローン大辞典
概要
ATTIモードは、ドローンがGNSS(GPSなど)による位置情報を使用せず、気圧センサーやジャイロセンサーのみで姿勢を安定させる飛行モードである。位置維持機能が働かないため機体は風や慣性で流されやすく、操縦者が手動で位置を制御する必要がある点が特徴であり、GNSS環境が不十分な状況や緊急時の対応に不可欠な技能として扱われている。
ATTIモード(GNSSを使用しない飛行)の基本
ATTIモードではGNSS信号を利用しないため、機体の位置保持能力が大きく低下する。
挙動の特徴
GNSS利用時のようにスティックを離してもその場で停止せず、風や慣性により機体が流される。
位置を保持するためには操縦者が常に当て舵を行う必要がある。
高度は気圧センサーによって維持されるが、水平方向の位置はすべて手動操作に依存する。
ATTIモードが求められるシチュエーション
GNSSが十分に利用できない、または安全確保のため手動制御が必要となる場面でATTIモードが必要となる。
GNSS電波が入らない環境
トンネル・橋の下
高層ビルの谷間
深い山間部
マルチパスが多発する場所
これらの環境ではGNSSが不安定となり、意図せずATTIモードに移行する場合がある。
緊急時の手動制御
GNSS異常や測位不能が発生した際、位置保持機能が働かない状態で安全な姿勢・高度を維持し、着陸させる技量が求められる。
技能証明(免許)試験での位置づけ
ATTIモードでの制御技術は、無人航空機操縦者技能証明(一等・二等)において必須科目となっている。
求められる技量
離陸・着陸
安定したホバリング
前後・左右移動
水平回転
8の字飛行(一部の試験区分で実施)
GNSSの支援なしで機体を安定させる能力が求められる。
カテゴリーIII(レベル4)運航との関係
第三者上空を飛行するカテゴリーIII飛行では、緊急時対応手順として「GNSSに依存しない飛行訓練」の実施が求められており、ATTIモードでの操作技量の習得が前提となる。
関連用語:GNSS/GPS/姿勢制御/ホバリング/目視外飛行/フェイルセーフ/カテゴリーⅢ/緊急時対応手順/DIPS2.0