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ドローン大辞典

机上試験|用語解説|ドローン大辞典

概要

机上試験(きじょうしけん)は、無人航空機操縦士(ドローン国家資格)の技能証明試験の一部として実施される筆記または口頭形式の評価試験であり、運航計画や安全判断に関する理解度を確認することを目的としている。
学科試験が「知識の記憶」を問うのに対し、机上試験は「知識の実践的応用力」を評価する段階に位置づけられる。
国土交通省の告示「無人航空機操縦士技能証明に関する基準」に基づき、登録講習機関または指定試験機関によって実施される。


試験の位置づけ

机上試験は、技能証明試験における「実地試験」の前段階に位置づけられることが多い。
操縦そのものを行う前に、飛行前準備や安全確認に必要な判断力を評価するために実施される。

試験体系の構成:

  • 学科試験:航空法、安全管理、気象、運航知識などの基礎理論を問う。

  • 机上試験:実運航を想定し、飛行計画・リスク評価・法令適合を判断する。

  • 実地試験:操縦技術と安全行動を実機で評価する。

  • 口述試験:判断根拠や安全意識を口頭で確認する。

このように机上試験は、知識と実技を橋渡しする中核的な評価工程と位置付けられている。


評価基準と目的

机上試験は、単なる知識照合ではなく、「安全に飛行を計画・実施できるか」を総合的に評価する試験である。
評価の観点は以下の通り。

  • 航空法や安全基準に照らして合理的な判断ができているか。

  • 飛行目的や環境条件に応じたリスク評価が適切であるか。

  • 異常事態に対して冷静かつ実務的な対応策を説明できるか。

  • 飛行前確認や飛行計画の重要性を理解しているか。

また、カテゴリーⅡ・Ⅲ飛行の想定課題では、DIPS2.0による申請手順やFISSへの登録手順など、実務的な知識が問われることもある。


法制度と運用基準

机上試験は、航空法第132条の85に基づく「技能証明制度」の一部として国土交通省が定める。
その実施方法や評価項目は、告示「無人航空機操縦士技能証明に関する基準」において明確に規定されている。
一等無人航空機操縦士試験では、機体の仕様・重量・飛行カテゴリーに応じたリスク分析と法的適合性の判断が重視される。
また、登録講習機関では、修了審査に机上試験を含めることが義務付けられており、修了証発行の前提条件となる。


関連用語:学科試験/実地試験/口述試験/技能証明/飛行計画/フェールセーフ機能/リスク評価/DIPS2.0/航空法/カテゴリーⅡ/カテゴリーⅢ