ドローン大辞典
DGPS|用語解説|ドローン大辞典
概要
DGPS(Differential Global Positioning System)は、GNSS測位の精度を大幅に向上させるための補正技術で、ドローンの自動航行や高精度な測量運用に不可欠なシステムです。単独測位では数十メートルの誤差が生じるGNSSを、DGPSの利用によって数cm〜数mレベルまで精密化できることから、正確な飛行経路を必要とする運用で高い効果を発揮します。
DGPSの基本概念
DGPSは、固定局(基準局)と移動局(機体側)の2つのGNSS受信機を用いて測位精度を高める技術です。
GNSS単独測位の精度:数十m程度
DGPS活用時:数cm〜数mの精度を実現
RTK(Real Time Kinematic)と並ぶ高精度測位方式の一つ
基準局が受信した位置情報と、移動局が受信した位置情報の差分を計算し補正値として利用することで、衛星配置や誤差要因の影響を低減します。
ドローン運用におけるDGPSの重要性
ドローンの自動航行や高度な飛行には、精密な位置情報が欠かせません。
自動操縦ではGNSS精度が飛行経路の誤差に直結
フライトコントローラーはGNSS、ジャイロ、加速度、方位、高度などの複数センサーを統合し姿勢制御を行う
DGPSの利用により、精密な軌道飛行や再現性の高い運航が可能となり、空撮・測量・インフラ点検などで極めて有用です。
外部システム劣化への対策
GNSSの機能低下は運航リスク(ハザード)となるため、DGPSの補正値や信号が失われた場合にも安全を保つ仕組みが求められます。
高度な測位技術を使っていても、最終的には操縦者の判断・手動技能が安全を支える重要要素です。
測位精度に影響する要因
DGPSやRTKを使用しても、GNSS基盤の精度を左右する環境要因は存在します。
高精度を維持するには、開けた環境でアンテナの設置位置を最適化するなどの工夫が必要です。
関連用語
GNSS/RTK/GPS/GLONASS/Galileo/QZSS/フライトコントローラー/ウェイポイント/自動操縦/マルチパス