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ドローン大辞典

EPSGコード|用語解説|ドローン大辞典

概要

EPSGコードとは、世界中で使用されているさまざまな座標参照系(CRS)を一意に識別するために付与された識別番号であり、測量、GIS、ドローンによる写真測量や点群処理において、データを正しい位置・尺度で扱うために不可欠な要素です。オルソ画像やDEM、点群データを他の地図情報と正確に重ね合わせるための基盤となります。


EPSGコードとは

EPSGコードとは、緯度・経度で表される地理座標系や、X・Y(メートル)で表される平面直角座標系など、各種の座標参照系を識別するために割り当てられた固有のID番号です。
測量や地図作成の分野では、同じ場所であっても異なる座標系が用いられることがあり、ソフトウェア上でどの座標系を使用しているかを明確に指定しなければ、位置のズレや計算誤差が生じます。そのため、EPSGコードは座標系を正確に指定するための共通言語として機能します。


測量・ドローンデータ処理における役割

ドローン測量やGIS解析において、EPSGコードは以下のような役割を担います。

正しい位置への表示

オルソ画像、点群データ、シェープファイルなどに正しいEPSGコードを設定することで、地理院地図などの背景地図や他の測量成果とズレなく重ね合わせることが可能になります。

単位と投影法の管理

GNSSで取得した緯度・経度(度単位)のデータを、距離や面積の計算に適した平面直角座標系(メートル単位)で扱う際、EPSGコードによって投影法や単位が明確に定義されます。


資料に登場する主なEPSGコードの例

資料内では、実務で頻繁に用いられるEPSGコードとして、以下の例が挙げられています。

EPSG:2444

日本測地系2000に基づく平面直角座標系第2系です。Agisoft MetashapeでのDEM構築やオルソモザイク作成時の設定例として登場し、九州地方などで使用されます。

EPSG:2452

日本測地系2000に基づく平面直角座標系第10系です。秋田県での林道災害復旧事例において、QGISのプロジェクト座標系として使用されています。

EPSG:4326

WGS84に基づく緯度・経度の地理座標系です。GPSやGNSSで一般的に利用され、地上基準点の座標をCSVで読み込む際などに指定されます。

EPSG:3857

WGS84 / Pseudo-Mercatorと呼ばれる座標系で、GoogleマップやOpenStreetMapなどのウェブ地図で採用されています。GISソフトで背景地図を表示する際によく確認されます。


実務におけるソフトウェア設定例

Agisoft Metashapeでの運用

写真やマーカーを読み込む段階ではEPSG:4326を指定し、解析後にDEMやオルソ画像を出力する際にはEPSG:2444などの平面直角座標系を指定することで、メートル単位の成果物を作成します。

QGISでの運用

プロジェクト全体の座標系や、各レイヤの座標系としてEPSGコードを設定します。画面右下には現在のEPSGコードが表示され、異なる座標系のデータを扱っている場合の確認に役立ちます。


関連用語

関連用語:座標参照系(CRS)/平面直角座標系/世界測地系/オルソ画像/DEM/点群データ/QGIS/Agisoft Metashape