ドローン大辞典
高標高部|用語解説|ドローン大辞典
概要
高標高部とは、ドローンを用いた測量において、計測対象範囲内で最も標高が高い地点またはエリアを指す。本記事では、高標高部の位置づけを踏まえ、標定点の設置に関するルール、撮影および飛行計画上の注意点、UAVレーザ測量における取り扱いについて整理する。
高標高部の定義と測量上の位置づけ
高標高部とは、UAV測量の計測範囲内において最も標高が高い地点またはその周辺エリアを指す。高低差のある地形では、計測範囲全体の比高を適切に把握することが測量精度に直結するため、高標高部は重要な管理対象となる。
標定点設置における高標高部の扱い
UAVを用いた公共測量では、高標高部は標定点配置上の重要地点とされている。UAVを用いた公共測量マニュアル(案)では、計測対象範囲内で最も標高の高い地点および最も低い地点には、標定点を設置することを標準とすると規定されている。
高標高部に標定点を設置することで、計測範囲全体の高低差を正しく網羅でき、3次元形状の歪みを抑えた精度確保が可能となる。これらの標定点は、外側標定点または内側標定点の一部として取り扱うことができる。
撮影および飛行計画における注意点
高標高部を含む地形では、高低差が大きくなることから、撮影および飛行計画に特有の配慮が求められる。
地上画素寸法は、ドローンと地表との距離に依存するため、高標高部では解像度が細かくなり、低標高部では粗くなる。原則として撮影基準面は一つに定めるが、比高が大きい地域では、精度を均一に保つ目的で、数コース単位またはブロックごとに基準面や飛行高度を設定し直すことが認められている。
また、一定高度で飛行する場合、高標高部ではカメラと地面の距離が近くなるため、写真に写る範囲が狭くなり、隣接写真との重複度が不足するおそれがある。このため、高標高部においても十分な重複度が確保されるよう計画する必要がある。
さらに、高低差が大きい地形や斜面計測では、一定高度での飛行ではなく、地形の起伏に応じて高度を調整する等対地高度による飛行や計測が推奨される場合がある。
UAVレーザ測量における高標高部の考え方
UAVレーザ測量においても、高標高部を含めた地形に沿った計測コースを設定することが望ましいとされている。急激な地形変化は飛行安定性に影響するため注意が必要であるが、植生下の地形データを取得するためには、高標高部だけでなく谷底などの低標高部も含め、計測点密度が基準を満たすよう計画する必要がある。